日時:2月23日(火)13時30分から16時30分
場所:オンライン
参加者:兵庫支部 76 名
「児童虐待への関わり方改革 ~心理職だからできること~」というタイトルで、兵庫県立尼崎総合医療センターの毎原俊郎先生にご講演いただきました。
毎原先生は京都大学医学部をご卒業の後、京都大学医学部付属病院小児科、兵庫県立塚口病院小児科を経て、平成4年に京都大学大学院医学研究科にご進学されました。大学院修了後は公立甲賀病院小児科、日本赤十字社和歌山医療センター小児科、兵庫県立塚口病院小児科を経て、現在は兵庫県立尼崎総合医療センター小児科にお勤めです。日本小児科学会代議員、日本子供虐待医学会代議員をお勤めになり、特定非営利活動法人 性暴力被害者支援センターひょうご 監事、特定非営利活動法人つなごの理事でもあられます。
当日の研修では、まず初めに児童虐待の基礎知識として、①身体的虐待②性的虐待③ネグレクト④心的虐待⑤代理ミュンヒハウゼン症候群などの説明をこれまでの豊富な経験からご説明されました。続いて多期間連携とネットワーク事業についての問題点を示した上で、兵庫県の現状、尼崎総合医療センターの虐待対応組織について説明がありました。
さらに児童虐待への心理職の関わりとして①子どもの発達②子どもとの面接③発達障害④親への対応⑤小児期の逆境的体験⑥トラウマとTICCについて心理職に求められている注意すべき点やカウンセリング技法、そして子どものために我々に何ができるか具体的に説明ご示唆いただきました。3時間という時間があっという間に感じるほど内容が素晴らしく、受講後のアンケートにも「具体的な場面が想像できた」「虐待を多角的に理解し、整理するよい機会になった」など受講者からも大変好評でした。
今回は支部として初めてのオンラインによる研修会であり、何かと手間取ることもありましたが無事に終了することができました。ご協力ありがとうございました。
◎兵庫支部からのお知らせ
今回の研修会で使用しましたZOOMは日本臨床発達心理士会から兵庫支部が研修会を開催するために借用しました会議用のZOOMでした。そのため参加者確認のために登録番号と名前を表示していただきますとそのまま表示されるシステムでした。今後も日本臨床発達心理士会から借用するZOOMシステムの利用を考えておりますので、登録番号と名前が表示されることがあります。ご了承をお願いします。