2018年11月30日金曜日

平成30年度兵庫支部総会及び第1回資格更新研修会が開かれました

5月19日(土)13時15分~   2018年度兵庫支部総会

 定数171 委任状42、出席者47人に達し総会は成立いたしました。
出席していただきました皆様、委任状の提出をしてくださいました皆様、ご協力ありがとうございました。
 総会は、平成30年度兵庫支部役員、兵庫支部規約の改定、2017年活動報告、決算報告が承認され、平成30年度予算案が示されました。最後に兵庫支部会員の現状の報告がありました。その他、2018年度第3回資格更新研修会以降はメールとホームページでのお知らせのみとし、郵送でのお知らせを行わないことが承認されました。
 メールアドレスを変更された(変更されている)場合は、臨床発達心理士認定運営機構ホームページにあります資格情報管理システム〈SOLTI〉より変更手続きをお願いいたします。



13時50分~16時50分 平成30年度兵庫支部 第1回資格更新研修会  

 「子どものうつ病への心理支援」という内容で関西学院大学文学部総合心理学科准教授の佐藤寛先生にお越しいただきました。
 先生は臨床心理士であり、臨床心理学・認知行動療法・臨床児童精神心理学が専門分野で、精神科・心療内科、スクールカウンセラー、大学内心理相談室をこれまで主なフィールドとされていました。児童青年期のうつ病、不安症、摂食障害を主な研究とされています。多くの研究論文、著書、翻訳書を書いておられます。

 今回の研修のために24枚のパワーポイントをご用意していただきました。見過ごされ、気づかれにくい子どものうつのお話から始まり、子どものうつ病の疫学、子どもの不安症とうつ病の併発率とその内容についてのお話がありました。子どものうつのアセスメントでは「子ども用抑うつ自己評価尺度(DSRS)」の利用、うつ病治療のマイナス要因、具体的な3つの事例からうつ病の子どもについて考えるお話がありました。子どものうつ病への心理支援では、IACAPAPのご紹介、認知行動療法(CBT)と子どものCBTの技法、大人のCBTとの違い、薬物療法とCBTの治療成績などのお話がありました。さらに、認知行動療法の実際ということで、子ども向けのプログラムや具体的な認知の変容技法、リラクセーションなどのお話がありました。最後に子どもにCBTを実施する場合の注意点を具体的にお話いただきました。また、参考になる図書も多数ご紹介いただきました。
 今日のお話で、実際の子どもの顔を思い浮かべながら、お話を聞くことができました。このお話で、うつ病の子どもへの支援について深く学ぶことができました。