2019年2月24日日曜日

平成30年度(2018年度) 第3回資格更新研修会内容

第3回資格更新研修会(1区分)が開かれました。
              日時:2月16日(土)13時30分から16時30分
              場所:神戸市教育会館 6階 大ホール
              参加者:兵庫支部 50人  他支部 13人   合計63人


 講義は、「“今ここ”の自分自身へのアプローチ」という題で、兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 教授 松本剛先生にお話をしていただきました。
 松本先生は人間性心理学を中心とした臨床心理学、および教育相談や学生相談といった教育臨床を中心に研究を進められておられます。
 今回は人間性心理学の立場での心理療法である「今ここの私自身」にかかわることへの援助について、これまで生きてきた歴史の積み重ねの上に今の私があるという考えだけに沿った人間観だけではなく、「今ここ」の自分自身の感覚にアプローチする心理療法の効果と重要性が見直されていることから、人間性心理学の観点からの「これまで積み重ねてきた私」へのアプローチについてご紹介いただき,臨床発達心理学の観点との融合の研修内容でした。
 主なご著書としては、「教師のコミュニケーションを『高める』とは」慶應義塾大学出版会編「教育と医学」「『大学生のひきこもり』への人間性心理学的アプローチの有効性」日本学生相談学会編「学生相談研究」、「大学生のひきこもりに関連する心理的特性に関する研究」日本カウンセリング学会編「カウンセリング研究」等があります。

 研修会の内容は、「過去」のできごとへの固執、「未来」への心配、今の私の感覚、自我防衛機制(今への適応行動)、「今ここ」への焦点化、「今ここ」の私自身と仲よくなる(Rogers,C)「心理的不適応」「心理的適応」のお話から、「今ここ」にある私の体験への注目 感覚↔︎自分自身が本当に感じていること 自分の感覚を受け入れることについて、人生脚本として「ストローク」「人生脚本」「禁止令」「12の禁止令」「ラケット感情」「4つの本物の感情」「面接過程」「基本理念」についてお話をいただきました。
 ワークでは、絵本「ish」の各シーンから、「体の感じ」「その感じのオノマトペ」「セリフ」を考え、席の近くの人と交流しました。さらに、この方法で今、自分が気になっていることを『「気になること」を感じてみよう』ということで自分自身のことを考えるワークを行いました。
 発達という観点から「今ここ」からのアプローチについて非常に多くのことを学ぶことができました。


平成31年度兵庫支部総会、第1回資格更新研修会(1区分)の開催のお知らせ(予定)
日時:平成31年5月12日(日)13:15〜16:50
場所:神戸市教育会館(〒650-0004 兵庫県神戸市中央区中山手通4丁目10−5)
・兵庫支部総会 13:15〜
・第1回資格更新研修会 13:50〜


◎兵庫支部からのお知らせ
 これまで研修会のお知らせは郵送にて行っておりましたが、平成30年5月19日に開催されました兵庫支部総会にて承認されたように、今回の第3回資格更新研修会以降は全てメールとホームページでのお知らせのみとなっておりますメールアドレスを変更された場合には、臨床発達心理士認定運営機構ホームページにあります資格情報管理システム<SOLTI>から変更手続きをしてください。なお、今年度に入ってからメールアドレスを変更された場合には、兵庫支部事務局にもメールでご連絡くださいますようお願いいたします。

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